☆大相撲コラムマニアックス☆
第一回 力士の気合小百科


さて、今年から当HPでは、本場所開催月(1・3・5・7・9・11月)には場所の総評や観戦レポ・または大相撲の時事的な話題などを総括的に扱うコラム「大相撲コラムクラシックス」、それ以外の月(2・4・6・8・10・12月)には重箱の隅をつつくような話題や豆知識「大相撲コラムマニアックス」を掲載して行こうと思います。お付き合い頂ければ幸いです。

「大相撲コラムマニアックス」初回は、人気力士の様々な気合の入れ方に注目して行こうと思います。
それでは幾つか事例を挙げながら展開して行きます。


@高見盛『バンバンシャクシャク・バンシャクシャク』

「気合」といえばいまやこの人。当代きっての人気力士「高見盛」です。
決してパフォーマンスなどではなく、自分を奮い立たせる為に気合を入れているというのはもはや大相撲ファンなら誰しも知っている話です。
この独特の動作を言葉で説明するならば、まず、何やら声を出し、自分の顔をゲシゲシ叩き、さらに胸を叩き、肩を怒らせて両腕を何度も下に突き下げる…という表現が一番簡潔でしょうか?
擬音で表すなら『日本盛』のCMの通り、『バンバンシャクシャク・バンシャクシャク』以外に思いつかないこの動作。
一時期「本場所ではああやって気合を入れるが、稽古場では本気を出していないようだ」とか「あまりやりすぎるのは良くない」とか物議を醸したこともあったが、いまや現在の大相撲には欠かせないものとなりました。
高見盛が時間いっぱいでこの気合の動作をするときは、場内が一斉にカメラのフラッシュの嵐となる光景はある意味壮観ですし、場内の熱気が一気に上昇する様は、一種の魔法ともいえます。それも元気と勇気をくれる魔法。何か嫌なことや辛いことががあっても、彼の気合注入を見るとこちらも気合が入ります。

A朝青龍『廻し叩き・睨み』

「気合」といえば横綱朝青龍も忘れてはいけません。
ちなみにあの時間いっぱいの睨みというかカメラ目線は、家族に対する「今日も勝つぞ!」というメッセージなんですね。別に視聴者に喧嘩を売っているわけではありませんので。

B垣 添『塩撒き・手を叩く・諸手の仕切り』

気迫溢れる仕切りといえば、新鋭の垣添も目を惹きます。また、両手をきっちりとつけるきれいな立ち合いはいつ見てもいいですね。インタビューの受け答えも真摯で、ホント、わたくし個人的には彼にはぜひとも横綱になってほしいと常々思っているんですよ。

C春日錦『反り』

春日錦の大きな反りは見てるこっちも思わずやってみたくなります。また、彼は四股を踏む時の脚の上げ方がとてもきれいです。脚を一番上まで上げた時、膝が曲がらずぴーんとまっすぐで、また爪先がまっすぐ天を向くその瞬間の姿は、そのまま錦絵にしてもいいくらい美しいです。

D闘 牙『鬼の形相』

ただでさえあのもみあげで怖そうな顔なのに、時間いっぱいのときの表情はさらに怖いです。

E隆の鶴『鶴の羽ばたき』

春日錦の『反り』に近いですが、両手を鶴の羽ばたきのように上げるだけで、背中はそれほど反りません。
隆の鶴の出身地は鶴の飛来地としても有名な鹿児島県出水市。四股名の由来もその鶴なんです。

F五城楼『尻叩き』

両腕を上から下に回して両の尻を叩きます。いい音がしそうです(笑)

G出 島『もち肌ほんのり桜色』

雪のように色が白いことで有名な出島。気合が乗ってくると肌がほんのり桜色に染まります。
さらに取組が始まり、気迫溢れる大相撲になると、真っ赤になります。ある意味で、力士の、そして国技相撲の醍醐味を見せてくれる関取です。

H北 桜/水戸泉(錦戸親方)『脅威の塩撒き』

力士の気合のひとつの最終進化形とも言えるのがこの大量の塩撒きです。
高見盛のあの気合注入には及びませんが、観客が大いに沸きます。
ただ現在現役の北桜は調子が悪くなったり、負けが込んでくると急に塩の量を減らすという癖があります。
そんなことしないでいつもいっぱい塩を撒いてお客さんを喜ばせて欲しいものです。
しかし、あの塩のせいでマスコミの撮影・録音機材等が故障することもあるとかないとか…?


力士たる者、相撲の技でお客さんを喜ばせるのが本分だが、やはり気合を見せるのも大切。
そう、土俵に上がったその時から勝負は始まっているんです。

皆さん、各力士の時間前の所作に注目してみるのも、とても楽しいですよ。


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