祝・横綱朝青龍二場所連続全勝優勝で
貴乃花と並び30連勝!

「荒れる春場所」と言われる大阪春場所だが、今場所は上位陣が安定し、さらに平幕の朝赤龍も優勝争いに絡むなど、本来とは少し違った意味で「荒れる春場所」となった。
そして終ってみれば朝青龍の二場所連続全勝優勝、通算30連勝となった。
先場所同様、コメントを添えてみたいと思う。


初 日:○朝青龍(吊り出し)霜 鳥●

立ち合い四つに組んだ瞬間霜鳥が一気に寄り切る。しかし横綱がそこで巻き変えて諸差しに。この対応が早い。
一度吊ったときに霜鳥の足が出ていた。

二日目:○朝青龍(上手投げ)雅 山●

最初雅山の突っ張りで少し押し込まれるが、前廻しを掴んでからは、それを切られようと一歩も下がらない横綱。
ヒヤッとするように見えても下半身の安定感は比類ない。

三日目:○朝青龍(突き出し)旭鷲山●

まあ、冷静にやれば何の問題もありませんよ。それ以外特にコメントする必要もなし。

四日目:○朝青龍(下手投げ)出 島●

出島の踏み込みを受け止め、素早い攻めで素早い勝利。
しかし、どうなんでしょう?一時期ダメ押しを批判されたせいか最近やたら破った相手に手を貸す横綱。
決して悪いことではないが、土俵外に吹っ飛んだ時以外はそんなに気を遣わなくても良いと思う。
それに無理に助け起こそうとするとそれが返って相手に怪我をさせてしまう可能性もある。
自力で立てる相手は自力で立たせたほうが良いかも。

五日目:○朝青龍(下手投げ)旭天鵬●

お互いにいい体勢の四つになり長引く。
一度吊り上げ、その後下手投げ。攻めあぐねているようで実はまったく動きが止まっていない横綱。

六日目:○朝青龍(押し出し)栃乃洋●

栃乃洋得意の左を絶対差させまいと徹底して押し切った横綱。
最後押し出した時、栃乃洋が塩籠に足を取られてひっくり返り、土俵下に転落した挙げ句呼出しさんが座る椅子(発泡スチロール製)を破壊してしまった。すげえ。

七日目:○朝青龍(下手投げ)琴光喜●

またもや吊り落としが出るかと思ったが、今回は出なかった。
どちらにせよ抵抗らしい抵抗もできずにじっくり料理されてしまった琴光喜。奮起してほしい。
しかしこの日は横綱にしては珍しく妙に廻しが緩かったのは気のせいか? ユルフンというほどでもないが琴光喜の廻しの掴み方を見る限り微妙な緩さ。もしかしてあえて琴光喜に廻しをくれてやろうとでも考えていたのだろうか? だとしたらある意味恐ろしい。

中 日:○朝青龍(押し出し)玉乃島●

立ち合いから強烈な喉輪。玉乃島の体が横向きになったところを足を取りつつの押し出し。足を取っていた時には既に玉乃島が土俵を割っていたので決まり手は押し出し。足取りではない。
それはともかく毎度お馴染み全勝ターン。

九日目:○朝青龍(下手投げ)安美錦●

この日安美錦もそうとう作戦を考えていった模様。最後は投げの打ち合い、横綱のほうがぎりぎり体が上だった。今場所もっとも危なかった一番。
とはいえ横綱はしっかりと安美錦の廻しを掴んでいたが、安美錦は横綱の廻しを一枚か二枚しか引いていなかった。どうやらそこで差がついたようだ。

十日目:○朝青龍(網打ち)土佐ノ海●

いきなり押し込まれたのでびっくりしたが、しかし横綱は落ち着いていた。大技の網打ちで逆転。
何もなかったかのように勝ち名乗りを受けた。

十一日目:○朝青龍(渡し込み)垣 添●

一気に押し込んだものの一度引いてしまったので「あれ?」と思ったが、さらにそこから渡し込み。
何か技を出す機会を窺っているようにも見えた。

十二日目:○朝青龍(上手出し投げ)若の里●

掬い投げから突き放し、そして出し投げを打ちながらの裾払い。そいでもって四つに組み止めて少し時間を置いてからの上手出し投げ。
何というかまあ、次から次へと技が出る出る。その流れるような動きに思わず息を呑んでしまう。

十三日目:○朝青龍(小手投げ)魁 皇●

どうしたのか魁皇。前日朝赤龍に敗れたと思いきやこの日もいいとこなし。
のちのち「魁皇は赤青コンビに勝てない」などと言われないよう来場所以降頑張ってほしい。

十四日目:○朝青龍(押し出し)武双山●

翌日の千代大海戦に備えてか、無理のない落ち着いた相撲だった。

千秋楽:○朝青龍(引き落とし)千代大海●

勝負は一瞬。千代大海曰く、「足が滑った」。
それだけ横綱の踏み込みが鋭かったのだが、最初の仕切りの時に睨みあった瞬間以外、横綱の表情は始終冷静だった。
やはり星一つの差は大きいし、実力でも貫禄でも横綱のほうが数段勝っているという証拠なのだろう。
しかし懸賞が32本・手取りで96万円ですか…。史上最多記録がたった一場所で塗り替えられるとは…。確実に大相撲人気の復権を思わせる。
呼出しさんの回るスピードもやたら速かったし、両力士が塩を取るタイミングを測るため、22本と10本の2隊に分けて懸賞旗が回るとは思わなかった。


先場所に比べ横綱の取組はちょっと時間が掛かっていたし、途中何日か左腕にサポーターを巻いて土俵を務めていたので、もしかしたら連勝がストップしてしまうのでは、と危惧したが、さすが横綱。日が進むにつれ相撲っぷりが磐石で力強くなっていった。これでとうとう連勝記録が貴乃花と同じ『30』となった。
弟弟子の朝赤龍も13勝2敗と大健闘。確実に朝青龍時代、そして青赤時代の到来と言えるだろう。

来場所も期待してますぜ、青龍関、赤龍関!

そして最後に。
優勝インタビューの最後に、今回は「大阪、ありがとう!」と大阪の大相撲ファンに素直に感謝を表した横綱。
ファンあっての大相撲。そしてそれに応える横綱。
国技館での場所はともかく、地方場所と言うものは地元ファンと力士の熱い相互作用によって支えられるもの。

だ、か、ら、言いたい! 大阪府知事よ、あなたが相撲好きなのは知っているが、なぜそんなに「女性を土俵に上げる」ことにこだわる? 観客の見ている前で直接優勝力士を表彰したいだけならば特設ステージを作れば良いことではないか。ただ単に女性である自分が前人未踏の「土俵」に上がることで政治的名誉・支持率を向上させたいだけじゃないのか? 本当に相撲に対し愛があり理解を示そうとするならば、国技相撲の精神の言わんとするところを学び受け入れるべきだ。
また、「男女共同参画」を振りかざし国技大相撲の伝統を軽んじる一部の市民団体よ!
男と男がしのぎを削りあい、己の意地と魂をぶつけ合うその神聖なる土俵、それを政治的な理屈や社会的地位のために汚そうとするとは何事か!その根底の精神を無視し、ただ盲目的に「女性を土俵に上げないのは不平等だ」などと騒ぐなど、それのどこが「男女共同参画」なのだ! 男は男であり、女は女であることは自然の原理であり変えられない! 男女それぞれのお互いのフィールドを尊重しようともしないような輩に「共同」などと言う資格はない!


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