祝・朝赤龍13勝2敗で殊勲賞&技能賞
同時受賞!

なんと、朝青龍の弟弟子、1歳年下である朝赤龍が西前頭十二枚目と言う地位で初日から十二連勝、殊勲賞・技能賞を同時受賞し、13勝2敗と言う千代大海・魁皇の二人の大関と共に準優勝の快挙を成し遂げた!
「相撲が大人しい」「攻めが遅い」などと言われ続けてきた朝赤龍。しかし今場所大きく成長した。とても勝負強く、調子の悪い時の魁皇や千代大海のような「雑な相撲」も一つもなかった。そこで今回は彼の十五日間の取組も特集することにした。


初 日:○朝赤龍(寄り切り)琴ノ若●

がっちり相手の胸に頭をつけて、左四つ右上手という十分の体勢から粘ること約一分。機を見ての寄り切り。

二日目:○朝赤龍(上手投げ)春ノ山●

腰の重い新入幕の春ノ山。四つに組んでは不利と思ったか押し上げる朝赤龍。
四つになったものの素早い対応で土俵を丸く使っての上手投げ。

三日目:○朝赤龍(寄り切り)普天王●

新入幕の普天王に対し頭からガツンと当たった朝赤龍。
鋭い踏み込みで左四つ右上手。その後は外掛けで相手の体勢を崩しながらの寄り切り。うまいっ。

四日目:○朝赤龍(押し出し)豊 桜●

豊桜の細かい突っ張りを堪え、四つになったら一気に前へ。
前傾姿勢が素晴らしい。

五日目:○朝赤龍(引き落とし)春日錦●

当たりは春日錦のほうが強かったが、土俵際の感覚のよさで白星。

六日目:○朝赤龍(上手捻り)武雄山●

何度もしつこく押してくる武雄山の押しを堪えに堪え、最後は捻り。
時間は掛かったものの落ち着きが感じられる。

七日目:○朝赤龍(叩き込み)海 鵬●

両者にしては珍しく張り手の応酬。
最後に強引な叩き込み。でも相手を良く見ていた。

中 日:○朝赤龍(押し倒し)Y 司●

この日の相手は東前頭十七枚目・最幕尻のY司(ようつかさ)。
相手の出足や押しをかわす最初の出し投げや土俵際の残り方がうまい。
しかし一場所のうちに最幕尻力士から大関まで、上から下まで相手にした力士は長い大相撲の歴史の中でもそうはいないはず。
何はともあれ幕内勝ち越し第一号。

九日目:○朝赤龍(内掛け)黒 海●

国際派対決。押しの馬力では黒海有利と見えたが、互いに左四つ。力では両者負けず劣らずだが、勢いに乗っていたのは朝赤龍のほう。
得意の足技で決めたのがその証拠。

十日目:○朝赤龍(上手出し投げ)北勝力●

そりゃしっかりと四つに組めば北勝力に負ける訳ないわねえ。

十一日目:○朝赤龍(寄り切り)琴 龍●

当たりは互角。
左四つがっぷりは互いに得意な体勢。相手の投げや吊りを少し警戒しつつも力強く寄り切り。
実力者琴龍をも破った。

十二日目:○朝赤龍(引き落とし)魁 皇●

立ち合いの当たり・踏み込みが200点満点!ぶつかり方と言い右手のあてがい方といい最高!
思わず魁皇も泳いでしまい、そこを勘のよさで引き落とし!

十三日目:●朝赤龍(押し出し)千代大海○

この取組にタイトルをつけるならまさに『死闘』。
番付? 年齢? 経験? そんなことは関係ない。お互いの意地と意地、魂と魂がぶつかり合った約一分半の死闘。
お互い一歩も譲らずの突き押し合い、張り手の応酬。勝った千代大海も、終ったあとは顔面蒼白。
まさに全ての持てる力を出し切った、今場所の全取組の中でもっとも熱く感動する取組だった。

十四日目:○朝赤龍(上手出し投げ)雅 山●

立ち合い変化。しかし雅山もこれをあっさり食ってしまう辺り情けない。

千秋楽:●朝赤龍(下手投げ)若の里○

ああ、勝機は十分にあったのに残念。
ちょん掛けか河津掛けか、そういった大技が出るかと思ったが一歩及ばず。
でも13勝は素晴らしい!良く頑張った!


今場所の朝赤龍は最初から肌の色艶が良かった。テレビで見ていても一目で分かるくらいに。
力士の体調と言うのは肌や眼を見ればすぐに分かるものなのだ。
「これは絶対大勝ちして、優勝争いに絡むな」と六日目七日目あたりから思っていた。
ただ心残りなのは朝青龍との優勝決定戦が見られなかったことか。
まあ、それもそう遠くないうちに見られることだろう。
それにしても横綱と朝赤龍が握手している場面や談笑している場面を見るとこちらも心が和む。普段から一緒に稽古や食事などをして、共に強くなってきた姿は何とも頼もしい。

また、現在では幕内最年少の朝赤龍だが、さらなる若手はどんどん上がってくることだろう。その筆頭が鳴戸部屋の萩原。きっと彼などはあっという間に上位に上がってくることだろう。
いつしか挑戦する側も挑戦を受ける側に立つことになる。朝青龍がそうだったように。そして朝赤龍も近いうちにそうなるだろう。その時にはぜひとも上位に君臨していて欲しいものだ。

…偉そうなこと書いちゃったけど、朝青龍に朝赤龍って、私よりほんのちょっと年上だけどもほぼ同年代なんだよね。ましてや萩原君にいたっては私より4つも年下ときた。…若くねえな、俺(笑)


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