第九回 国技館の すごい サービス
何かタイトルが「カレイドスター」サブタイみたいですが気にしないよーに。
平成十六年大相撲初場所六日目・私は両国国技館に足を運んだ。
朝9時半頃に国技館の切符売り場で当日券を購入。その後一度吉祥寺・三鷹方面へぶらつきに行った。
そして午後2時に国技館に戻り入場。丁度この日の2回目のちゃんこ販売の時間。急いで会場となっている相撲教習所へ。
10分ほど並ぶと中へ。この日は味噌味ちゃんこ。私は去年秋場所の観戦時には醤油味ちゃんこを賞味した。
それはもう筆舌に尽くしがたいほどうまかった。そして今回の味噌ちゃんこも美味。あと食べてないのは塩味ちゃんこだけ。
五月の夏場所の時は何としても塩味ちゃんこを食べなければ…。
←味噌味ちゃんこ。
このちゃんこ、昨年秋場所から始まったサービスで、
東京での本場所15日間・毎日2回に分けてちゃんこが振舞われている。
日によって醤油・味噌・塩の3つの味があり、普段関係者以外は入れない相撲教習所に入って相撲甚句を聴きながら
本格ちゃんこが1杯200円という安さで味わえると言うことで大相撲ファンの間で話題を呼び、
連日行列を作っている。
私が今回食べに行った際にも沢山の人がちゃんこに舌鼓を打っており、また観客だけでなくNHKの岩佐英治アナウンサーなど
報道関係者も食べに来ていた。
解説者の舞の海秀平氏も放送で仰っていたが、こういう密着型の観客にとって手軽なサービスは毎場所行うべきである。
桝席で観ていようと椅子席で観ていようと皆平等にちゃんこが楽しめるというのが素晴らしい。
そして昨年秋場所・今場所と話題を呼んでいるもう一つのサービスが「クリアファイル」プレゼントである。
二日目・三日目・九日目・十日目に国技館に来場した観戦者全員に人気力士のクリアファイルをプレゼントする、というもので
昨年秋場所は高見盛、今場所は朝青龍が堂々とプリントされたクリアファイルである。
今場所は朝青龍全勝優勝ですからね、このクリアファイルも一気に価値が上がったような気がしますが…。
そして今場所独自のサービス。まずは「高見盛のふるさと・青森県北津軽郡板柳町のりんごプレゼント」である。
今場所六日目と十三日目のみ、国技館の先着六千名に高見盛の絵葉書の付いた津軽りんごが2個プレゼントされたのである。
実はこのサービス、相撲協会や国技館サービス株式会社主導のサービスではない。
板柳町が町の活性化と高見盛の後援を兼ねて、相撲協会の協力を受けて行なったものなのである。
私が正面木戸口から入場した時、警備員に手荷物チェックをされたのだが(これは皆されること。別に私が怪しい物を持っていた訳ではない)
その時、板柳町からやってきていたライオンズクラブのおばさんに
「じゃあその開いてるバッグにこのりんご入れちゃいましょ、高見盛関を応援してくださいね」
と半ば強引にりんごの入った袋をねじ込まれた(笑)。
肝心の味だが、やっぱり美味。蜜がめっちゃ甘くてうまかった。
絵葉書には幾つかパターンがあった。
今場所話題を呼んだサービスのもう一つに「朝青龍弁当」「高見盛弁当」があった。
各1050円(税込み)で場所中毎日販売されたが、数量が大変限定されており、
2時に入場した私は手に入れることが出来なかった。
私はこの日まで「国技館は一度入場したら、退場してからの再入場は出来ない」と思っていたのだが、
国技館内で無料で頒布されている観戦ハンドブックによると「係員に一度退場する旨を告げてスタンプを押してもらえば再入場可能」
と書いてある。
………初めて知った。それなら朝当日券を買った時に一度入場して弁当を確保してから退場し、
そしてから遊びに行きゃ良かった。失策。
それに売切れてしまったこの弁当、次回の東京場所である夏場所でも販売するのかどうか売店のおばさんに聞いても
「ごめんなさいね、ちょっと私たちは分からないのよ」
とまあ頼りない答え。もし夏場所も販売されたら絶対ゲットだぜ!
とにかく今場所はサービス盛り沢山だった国技館。次回以降も期待したい。
また、ただ観戦するだけでなく様々な美味しい食べ物や限定グッズの手に入る国技館に、皆様も是非どうぞ。
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