来客

「マリー,エリー&アニスのアトリエ」より

作:なぜカド

工房で睡眠中・・・マルローネ
工房で調合中・・・エルフィール
カリエルへ遠征中・・・アニス
謎の来客ルー・・・ルー大柴


効果音:コンコン(扉を叩く音)

エリー:はぁーい。今開けまーす。

効果音:ガチャ、ギィー(扉を開ける音)

来客:(態度が大きく顔のクドイ変な髪形の男が突然入ってくる)
    いや、ホントゴメンネ、突然お邪魔しちゃって。
    ハハハ、こういう場合事前にアポイントメント取っておくべきかなぁ、
    とは思ったんだけどさぁ。
    
エリー:あ、あのー・・・失礼ですがどちら様でしょうか?

ルー  : え?何!?俺の顔知らないの?つれないなぁ、お嬢さん!
    お前らもそう思うだろ?(エリーのまわりの妖精さんたちに同意を求める)

妖精さん:・・・。

ルー :おいどうしたんだよお前ら!?何で俺の意見にアグリー(賛成)しないんだよ!?
    もっと何かさぁ、ハイテンションで行こうぜ?そんなローテンションじゃさあ、
    俺一人ロンリーになっちゃうだろう!?

エリー:あのー・・・、すみませんがお名前を・・・。

ルー :ああ、そうだったそうだった。俺としたことが思わずフォーゲットしちゃったよ、ハッハッハ!
    (やたらオーバーなアクションのあと)俺が、ルー大柴だ!カッ!

エリー:(いやな声と腰の動き・・・新手の宗教勧誘かしら・・・?帰って欲しいなぁ・・・)

マリー:(2階寝室から降りてくる)う〜ん、どうしたのエリー?お客さん?メガフラムの注文か何か?

エリー:あ、マリーさん。ちょっと変な人が来て困ってるんです・・・。

ルー :誰が変な人だって!?こんなナチュラルジェントルマン捕まえといて何て事言うんだよ!

マリー:誰?この新宿コマ劇場に入り浸ってそうな見るからに怪しい人は?

エリー:何の御用かは知りませんが、お名前はノレー大紫さんとおっしゃるそうです。

ルー :違う!ノレー大紫じゃなくてルー大柴だって言ってるだろ!?それにそっちのブロンドのレディとは
    前に何度か逢ったことあるはずだぞ!?

エリー:え!?マリーさんこの人と知り合いなんですか!?(ボソッと)・・・類友マリー:・・・エリー、聞こえてるわよ・・・?(怒)

エリー:え?あ、すみません何でもありませんって、ははは・・・(汗)
    それでコマ芸人さんは一体いつどこでマリーさんと会ったんですか?

ルー :何か引っ掛かるけど・・・、まあ気にしないことにしといてやる。
    俺は旅芸人だからあちこちジャーニーをしてる訳なんだけどさ、
    マーハ(横浜)とか色んなとこでそこのレディと逢ったんだよ。

エリー:・・・マリーさん、この間「ケントニスの古本市を見に行く」なんて言って

    長いこと留守にしてましたけど・・・、
    本当は横浜になんて行ってたんですか?

マリー:・・・え?あは、あはは・・・(汗)。ゴメン。

エリー:ひどい!私も崎陽軒のシューマイ食べたかったぁ!こうなったら、
    こうなったらイングリド先生に言い付けてやるぅ!!
    (泣きながら工房を飛び出す)

マリー:あ!エリー!待って、それだけはぁぁぁぁ!
    ・・・ちょっと、あんたが余計なこと言うから大変なことになっちゃったじゃないの!
    どうしてくれるのよ!

ルー :何だよ、俺のせいかよ!?勘弁してくれよ!折角来たのにさぁ、
    ボーン折り損のタイアッド儲けじゃないか!

マリー:何訳の分からないこと言ってるのよ!・・・ってあれ?アニス、お帰りー。

アニス:先輩、只今帰りましたー。ってあれ?こちらの方は・・・?

マリー:え!?アニス、この人知ってるの?

アニス:ええ、この方は私の生まれた国で人気の役者さんですよ。

ルー :お、やっと俺のビッグネームを理解してくれる子がいたよ、嬉しいなぁ。

アニス:お会いできて光栄です、ハー大砦さん!

ルー :・・・もういいよ!どいつもこいつも俺の名前をまともに覚えてくれないんだな!?
    こうなったら、誰かもう一度俺を時代劇に使ってくれよ!!

マリー・アニス:♪「ぜんぜん覚えてないんです〜」

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